小説 陳夫人のこと 劉貞女士の実像

羽鳥直之 小説 陳夫人のこと 文はSeniorNetL (シニアネット) 資深網路論壇<385> 2011年10月20日に羽鳥直之より片倉佳史さんへとして掲載。羽鳥直之 (Hatori, Naoyuki)はは「日本時代の台南市長の息子」、父親の羽鳥又男(1892-1975)は1942 年4月―1945 年5月台南市長でした。


小説 陳夫人のこと

この小説のモデルは台南YMCA前副総幹事の劉克全さん(Mr.kevin Liu)のご祖母 劉貞女士(旧姓 本目貞さん) と言われております。台南の経済人 劉青雲氏夫人でした。

ご自宅は台南州知事官舎のそばにあり近所で遊んでいると呼び入れられてごちそうになった当時の悪がきは多いです。

彼女はクリスチャンで教会活動でもYWCAの活動でも熱心な人で尊敬されていました。 青山女学院高等女学部の教員をされていた時代があります。ご夫君の劉青雲氏は慶応大学経済のご出身で全くスマートなジェントルマンでした。台南の経済界でリーダーシップをとっておられました。市長の羽鳥又男は赤嵌樓修復募金でずいぶんお世話になったと推察できます。

ご結婚のご媒酌は青山女学院長阿部義宗ご夫妻で式場は東京赤坂の霊南坂教会、司式は小崎弘道牧師でした。結婚後は台南在住でした。 召天は1995年2月1日で 享年98才でした。

私の劉克全さんへの電話に出られて日本語で応対してくださいました。

さて 小説はどのような筋書きに書き換えられているか大変興味があります。大変な長編小説と思っています。

参考:「永遠的劉端山」劉克全編著、2004年8月、pp138∼141