犀川一夫さん死去

 

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《沖縄タイムス》2007年8月1日(水曜日)夕刊 5面
犀川一夫さん 89歳 ハンセン病医療に尽力  

国立療養所沖縄愛楽園の園長を長年務め、ハンセン病の外来医療と啓蒙活動に力を注いだ同園名誉園長で県ハンセン病予防協会(現・県ゆうな協会)元理事長 の犀川一夫(さいかわ・かずお)氏が7月30日午後9時51分、死去した。89歳。東京都出身。自宅は非公表。葬儀・告別式は8月7日午後1時から東京都 中央区銀座4/2/1、日本基督教団銀座教会で。喪主は妻犀川珠子(たまこ)さん。  
1944年東京慈恵会医科大学卒。日本のハンセン病隔離政策に矛盾を感じ、1960年から海外での医療活動に取り組む。64年からWHO西太平洋地区らい専門官、71年から87年まで沖縄愛楽園園長。沖縄県内で在宅治療と啓蒙活動に尽力した。  
 県ゆうな協会(元県ハンセン病予防協会)の具志堅博一事務局長(69)は「残念です。ハンセン病をなくすために生涯をささげてきた方だった」と悼んだ。   
「日本でいち早く在宅療養を唱えた。国内で主張が認められないと、台湾やアジアで実績をつくり、沖縄での実践に取り組んだ。温厚で誰からも愛される人柄 だったが、芯が通っていて粘り強く、『社会がハンセン病患者を受け入れ、同化させない限り、治療は終わらない』が口癖だった」   
愛楽園の元自治会長で、現在は副会長を務める小底秀雄さん(67)は「優しさの中にも厳しさがある方だった。『入所者自身がへこたれていては駄目なんだ』と、退所者を園の職員に採用したりしていた。入所者の信頼も厚かった」と振り返った。  

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